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概要

概要

はじめに

院内感染予防にもっとも効果的なのは、患者ケアに関わるすべてのスタッフが決められたタイミングで適切に手指衛生を行うことであるという理論は、十分な科学的エビデンスに基づいて確立されたものです。しかしいまだ多くの施設で、手指衛生の遵守率がなかなか上がらないという現状が見られています。

2015年7月に発刊された、APICの新しいImplementation Guide “Guide to Hand Hygiene Programs for Infection Prevention” は、実際にプログラムを実践するときに必要な「組織の作り方」、「プログラムの動かし方」や、「行動変容のための戦略(人の行動を変えるにはどうしたらいいか)」、といった点に言及しているところが大きな特徴で、より実践に役立つことを考えたガイドラインとなっています。

ハンドハイジーン研究会では、APICから公式に承認を取得し日本語翻訳をしたこのガイドラインを、オリジナルは学会が作成した公開情報であることから、日本語翻訳版もその公共性を尊重し、当ウェブサイトにて公開いたします。